経営理念

事務所の経営理念について

写真:ストップウォッチとそろばん

上甲会計事務所の経営理念
「私たちは、お客様のサポーターとして、お客様の経営を全力でサポートします」

私、上甲雅敬は大学卒業後、横浜市役所に就職し、2年間勤務しました。

その間に、「資格をとって独立したい」という思いが沸き始め、小さいころにソロバンをやっていたから、という(安易な)理由で「税理士」を目指すことにしました。

写真:本

簿記の「ボ」の字も知らない私を、文字通り「拾って」くれた会計事務所(この事務所の所長には、私は今でも本当に感謝しています)で、私は職業会計人の道を歩き始めたのですが、ここで私は大きな「カルチャーショック」を受けることになりました。

そしてその時に感じたことが、私が税理士になってこの仕事を成し遂げようと決意する「原体験」となりました。

それは、先輩に連れられて、初めてお客さまを巡回監査で訪問したときのことです。

その場所を、私は今でも鮮明に覚えています。

軽自動車しか入れないような、町工場(こうじょうではなく、こうば)が密集している路地の奥に、その顧問先はありました。側にはドブ川が流れていて、その工場はトタンで覆われ、お世辞にもいい環境とは言えません。その中には油だらけの古びた機械。作業くずの粉塵が飛ぶので、真夏だというのにクーラーはおろか扇風機もつけられません。

その中で、機械油が染み付いた作業着を着て、汗まみれで働く「社長」。無口だけど、時折見せる人なつっこい笑顔。
その傍らで、帳簿をチェックする先輩と世間話をする話好きの「経理部長」=社長の奥さん。

私がそれまでイメージしていた、「工場」とか「監査」とか「会社」とか「社長」という概念が、音を立てて崩れていきました。

そして私は、その時こう思ったのです。

「僕はこの人たちが好きだ。この人たちの力になりたい。」

この人たちが、金融機関や、大手得意先とできる限り対等に交渉できるように、経営や税務上の問題を解決し、会社を発展させ、家族や従業員を守り、充実した人生を送れるためのサポートをしたい。

社長の相談に対し、社長のやりたいことを良く聞いて、その実現のために全力を尽くす。時には、異なる意見を述べることもあります。しかしそれも、本当の「サポーター」だからこそできることなのです。

日本は、中小企業がその根底を支えている。微力ながら、それをサポートしたい。そして私たち自身も、お客様と同じ中小企業の一員として、一緒に成長していきたい。

私たち上甲会計事務所はその信念のもと、この仕事をしています。